電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

「交流標準信号発生器」 その8(完)

「交流標準信号発生器」 その8(完)

本多本、『作りながら学ぶエレクトロニクス測定器』の、あるいはトラ技1999年6月号-7月号の「交流標準信号発生器の設計と製作」を作ろうという企て。

発振問題で足踏みしていたけれど(それなりに一応?)解決して、電圧のオフセットを取ったりといった調整を経て完成しました。

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ただ発振周波数が正確に1kHzとは言いがたい。オシロやテスタの周波数計測機能では1000Hzに若干満たない感じ。うちのアナログオシロだと1kHzと999.999Hzを行ったり来たり。テスタだと1kHzと999.98Hzを行ったり来たり。そういうわけでいつか周波数カウンタを作らなくてはならない。12.8MHzのTCXOがあるのでその確度を神様にして!(ルビジウム発振器とは言わない)

ところで本作で参照した『作りながら学ぶエレクトロニクス測定器』は絶版本だったが、出版社からPDF版が出ることになったというツイートを見た。興味のある方はいかがでしょうか?

 

交流標準信号発生器の構成
  • 信号発生部
    1. 分周1kHz生成部
    2. LPF1
    3. LPF2
    4. LPF3
    5. 直線検波部、誤差検出部
  • 出力レベル切替部
    • 0dB/-30dB/-60dB のアッテネータ
    • バッファ
    • +10dB/0dB/-10dB のアンプ

大きい全回路図

交流標準信号発生器の出力レンジ
番号 レンジ表示 ATT量 ゲイン 出力
1 10V 0dB +10dB 20dBV
2 3.16V 0dB 0dB 10dBV
3 1V 0dB -10dB 0dBV
4 316mV -30dB +10dB -10dBV
5 100mV -30dB 0dB -20dBV
6 31.6mV -30dB -10dB -30dBV
7 10mV -60dB +10dB -40dBV
8 3.16mV -60dB 0dB -50dBV
9 1mV -60dB -10dB -60dBV
交流標準信号発生器の足跡
  1. その1
  2. その2
  3. その3
  4. その4
  5. その5
  6. その6
  7. その7
  8. その8(完)