電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

「交流標準信号発生器」 その7

「交流標準信号発生器」 その7

本多本、『作りながら学ぶエレクトロニクス測定器』の、あるいはトラ技1999年6月号-7月号の「交流標準信号発生器の設計と製作」を作ろうという企て。

発振問題と戦い中。

電源の改修でいい線に行った交流標準信号発生器。しかし…

そして果たして、スパイク状にバーストな発振は綺麗サッパリなくなった。

(中略)

わーい、わーい、と嬉々として出力をいろいろ見ていると、とあるレンジでまだ発振がいる。7番目の10mVのレンジに乗っていて、オシロでは正弦波の輝線が二重に見えていた。

これは、もしや… 

(続く)

回路図を描いてみた。

f:id:Chuck:20111219043031p:image 全回路図 大きい図面

問題は出力レベル切替部。この部分は、

  • 0dB/-30dB/-60dB のアッテネータ
  • バッファ
  • +10dB/0dB/-10dB のアンプ

の3段構成になっている。組み合わせは9通り(後記)。

アッテネータ後 -30dB/-60dB のところでスパイク状の発振が見えたが、電源を改修してこれは治まった。しかし今度は出力で観測すると7番目のレンジ 10mV出力で発振波が乗っていた。

よく見ると +10dBのアンプ(U8)で発振しているご様子。しかし他のこのアンプを使っているレンジ― -10dBVと20dBV ―の出力では見えてこない量だった。

しかしまー、10mV(-40dBV)はよく使うレンジだと思うので、U8に対策を入れてしまった。帰還に入っている47pFを470pFに変更。もののついでにU9(0dBアンプ)の帰還の47pFにはもう一個47pFをつけておいた。U10(-10dBアンプ)はそのまま。教科書的にはU9とかU10のほうが発振しそうな印象だったのだけれど…

ケーブルへのドライブ能力がレンジごとに違うことになっているような気もしなくはないのだけど、当面はこのままにしておいてもう少し実力がついたらあらためて考えることにしようと思う。

そろそろ一旦ケリを付けて、箱入れせんとす。

交流標準信号発生器の構成
  • 信号発生部
    1. 分周1kHz生成部
    2. LPF1
    3. LPF2
    4. LPF3
    5. 直線検波部、誤差検出部
  • 出力レベル切替部
    • 0dB/-30dB/-60dB のアッテネータ
    • バッファ
    • +10dB/0dB/-10dB のアンプ

大きい全回路図

交流標準信号発生器の出力レンジ
番号 レンジ ATT量 ゲイン 出力
1 10V 0dB +10dB 20dBV
2 3.16V 0dB 0dB 10dBV
3 1V 0dB -10dB 0dBV
4 316mV -30dB +10dB -10dBV
5 100mV -30dB 0dB -20dBV
6 31.6mV -30dB -10dB -30dBV
7 10mV -60dB +10dB -40dBV
8 3.16mV -60dB 0dB -50dBV
9 1mV -60dB -10dB -60dBV
交流標準信号発生器の足跡
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