続5・ポルタ、これで終わりにしたい
続5・ポルタ、これで終わりにしたい
前回(id:Chuck:20070309:p1)の検討からさらに進めた。
やったことは;
- ログアンプの負の傾きを持つ出力を少々アッテネートして、次のオペアンプで加算するようにした
- これで負の傾きのまま電圧を正にシフトできるようになった
- 電流サーボの定数を上記に合うように変更
- フォトカプラのCdSに2MΩを並列接続するように変更
- おまけにアナログスイッチ2SK330のバイアスの抵抗値を大きく(1MΩ→6.1MΩ)
フォトカプラの出力を回路から浮かして抵抗値を測定してみた。
最終的にコントロールチェンジに対する抵抗値の変化はこんな感じに。グラフは、フォトカプラの抵抗値を測定したデータにエクセルシート上で2MΩをパラって描画させたもの。結局カーブが急じゃないか!
↓以前のやつよりはちょっとはいいんじゃないか、という程度。ちなみに2MΩはパラっていないけれど。
← あ、こいつは CC#=127の値はオミットしているグラフだった。
今回のグラフを縦軸ログにしてみるとこんな感じ。最後でグイっとあがっています。
ログアンプの底を変えればいいだろうか、いや正規化してしまえばカーブは同じになって意味がない… とか アンチログアンプも投入して汎用アナログ演算回路にして 1/x を計算させるか… などと考えたけれど、「手段のためには目的を選ばない」も行き過ぎると帰ってこられなくなると思い、ここいらで手を引くことにした(弱)。
フォトカプラを回路に戻して、VCOを接続して音として聞いてみると、ポルタメントが美味しく掛かってくるのがコントロールチェンジが110を越えてから。うーん。
思い悩んで、ログアンプの電圧シフトを調整して、ポルタメントの充電用のコンデンサをもうひとつ繋いで容量を倍増してみた。これでまぁまぁ使える感覚になったかな、といったところ。CC# 60台ぐらいから徐々に効き始める。初めからこうすればよかったのではないかという気も沸沸と湧いてくるが、経験値があがったのでよしとする。「最初に部品の特性を採っておけ」ということで。
割り切れば1M~2MΩAカーブの可変抵抗器ひとつで良いところを、部品と検討期間を多量につぎ込んでしまいました。好きでやっているとはいえ、いやー、もうこれで終わりにしたい(笑)