電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

手は切子まみれ

手は切子まみれ

シンセ電源のパネル加工をしていて手は切子まみれ。この連休は金属加工で終わった。ハンダゴテは握らず。

PSU1 これは前回(id:Chuck:20061010#p1)お見せした正面写真。
今回は裏面写真を。

今回±15Vと+5Vの電源を作っているのだけれど、uA723+2N3055という当初の予定をポイっと捨てて(TO-3パッケージのヒートシンク加工がイヤで…)、LM317+LM337, LM317 という構成で作ることにした。その代わり1Aまで引けるようにしてみようかと、トランスも2A級。最初は30立方センチぐらいのヒートシンクを3つで考えていたのだけれど、熱設計の勉強をしていたらだんだんと怖い考えになってしまった(いぢめる?)ので、どこかで拾ったスロット1なCPUヒートシンク*1を投入。こいつにレギュレータ3つをつけることにした*2

そして、怒涛の金属加工(大袈裟)は、まずはタップ工具を買ってくるところ*3から始まった。

PSUR1 裏面の今回分 出来上がり全体像はこんな感じ。裏面は落書きだらけ。
しかし、これじゃちょっと小さくてよくわからないですな。

PSUR2 今回加工したキモの部分を拡大してみる。

やったことは、

  • ヒートシンクにタップ立て
  • ヒートシンク・マウントの加工
    • アルミ板切り出し
    • レギュレータの電線を引き出す穴加工
    • サイドの曲げ加工
    • やすり仕上げ
  • 内配線用コネクタ・マウントの加工
    • アルミ板切り出し
    • 穴加工(固定ねじ穴、コネクタ穴)
    • 曲げ加工
    • スタッド干渉よけの溝切
    • フロントパネルに固定用穴あけ(皿モミまだ)
    • やすり仕上げ

手は切子まみれ。これならTO-3でも同じようなもんじゃないのという声あり。疲れたけれど、1mm厚の加工はまだ楽だ、フロントパネルの3mm厚に較べると。

加工に際してはワークベンチとワークベンチに固定した双頭万力と同じく固定した工作ベース160が大活躍。2辺だったら曲げてあげましょうか?>GreenThumbさん。

以下、金属加工を終えた喜びがほとばしる写真。作業途中の写真はありません。カメラに切子が入り込んで動かなくなっちゃう…

PSU3 PSUR4 PSUR5 PSUR6

えーと、いよいよハンダゴテを握って、電源本体の回路を基板部分から作りはじめまする。まずは回路図描くか…

*1:パソコンジャンク部品は安くていいですね。

*2:整流ダイオードヒートシンクが必要だったら貼り付けヒートシンクをつけようかな。

*3:φ3用を東急ハンズにて購入。ドリルで下穴から一気にタップという工具も存在したが、ここはトラディショナルにφ2.5で下穴を開け、切削油を落として先、中、上げときちんとタップ。ああ、中学校の技術の授業以来だ。