電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

ブースタ その3

ブースタの続きです。

一週間の間をおいたら、ブースタが動かなくなっていました。というか、9V電源のフューズが飛んじゃう! いろいろ調べたところ、中点電圧(バイアス)を抵抗分圧で作っていて、そこに入れた電源デカップリングコンデンサが悪かったようです。取り外したら電源のフューズが飛ぶことはなくなりました。取り外したコンデンサを手持ちのLCRメータで測ったら、容量は正しく1uFと出たのだけど… いずれにしても電源のデカップリングにタンタルコンデンサは避けたほうが良いと思いました。あるいはよっぽど理解して使うか。

さて、前回こんなことを書いていましたが、

クリップするさまも写真に撮って載せたいところですが、今日はここまで。

ブースタ その2 - 『ROLLYと作るギターエフェクター』を作るブログ

それを受けて波形を撮ってきました。
正弦波 100mVrmsを入力しています。このブースタのゲインは最高で34.9dBなので、100mVrmsを入力してゲインを上げていくと電源電圧レールとかにぶつかってクリップしちゃうのでは、という話を前回書きました。


↑ゲインを一番絞るとこんな感じ。このオシロスコープのこのレンジだとトリガがかからなかったので波形を止めて表示したものを撮影しています。


↑少しゲインをあげます。正弦波が保たれていますね。


↑さらにゲインを上げると、正弦波の下のほうがクリップし始めます。


↑もっともっとゲインを上げてみると、上もクリップしてしまうことがわかります。
上下非対称になるのは、uA741 の内部回路に依るものでしょう。別のオペアンプにするとクリップの位置は変わると思います。

このブースタでクリップしないで使えているレンジは、写真のCursor2から出力が、2.72V×2(peak-to-peak)→ 1.92Vrms → 7.88dBu までの範囲ということになります。
このように入力信号強度とゲイン設定によってはブースタ内部で歪むこともありますので、最終的にアンプで歪ませたい場合には設定に気を遣うのが良さそうですね。

ブースタの動作を見ながら記事を書いてきました。この先をどうしようか悩んでいます。

  1. ブースタを仕上げようと思うがどうするか、ケース等
  2. 次は何を作ろうか

次回はこれらの悩みについて書こうと思います。