電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

ブースタ その1

最初にブースタを作ることにしました - 『ROLLYと作るギターエフェクター』を作るブログで書いたように、ブースタの製作にとりかかりました。

頒布サイト(ギター エフェクター基板 | dcamp.biz)で購入したブースタ基板*1に部品を並べていきます。

写真からお分かりのように、部品の向きを示すシルク印刷がなされているものの部品番号や部品定数は印刷されていません。これはおそらく、書籍を見て配線をしっかりと確認しながら作るようにという考えの表れではないかと思います。
そもそも『ROLLYと作るギターエフェクター』書籍自体が「万能基板(蛇の目基板)で作りましょう」という調子なわけなので、キット的にさくさく作って完成品を求めるというよりも、回路と基板と配線を把握してわかりながら作るという上で、良い教材だと思います。

さて、このブースタの回路はどういうものか。
平たく言えば741での反転増幅回路です。電源の中点電位を仮想的なGNDに置いて、回路の前後をコンデンサで切っています。入力抵抗(R2=9.1kΩ)があって、帰還抵抗は1uF(C4)と10k(R7)と1MΩ VR(Bカーブ, VR1)をシリーズにしたところに1MΩ(R6)をパラっています。

アンプ部分のゲインはC4を無視して考えると、
G = - \frac{(R_7+VR_1)//R_6}{R_2}
ということになりましょうか。R2に10kΩじゃなくて9.1kΩを選択したのは、VR1を絞りきっても1倍よりは小さくならないようにということかしら。


そうこうしているうちに部品が全部載りました。このあと μA741 を載せて、VR1の配線を行っています。
ところで、もともとの記事ではDCカットのコンデンサも帰還のコンデンサも1uFの積層セラミックになっていましたが、個人的に思うところあって、DCカッターには1uFタンタル、帰還のところには470nFのマイラを2個パラって使いました。マイラ2個パラの関係で裏面にも部品があります↓

さてさて、基板が完成しました。我が家の常備部品だけで組めてしまいました*2
電源、グラウンド、入出力にチェックピンを立てています。このあとバラックで実験してみることにしましょう。

*1:300円でした。

*2:抵抗はすべて金属皮膜な上に、コンデンサは置き換えたけれども