電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

ハンド・ドリルのススメ

ハンド・ドリルのススメ

先日の記事のコメント欄 id:Chuck:20060506#c で痛い話がいくつか挙がっている。

やはりトルクのある電動工具は使い方をしくじると怪我に繋がるので慎重に慎重を重ねたい。あるいは必ずしも電動工具でなくても良いではないか、ということでハンド・ドリルをお勧めするのである。筆者が言っても説得力がない*1のだけれども、今回のアルミパネルの製作ではハンド・ドリルを投入した。

筆者製作中のシンセではフロントパネルに3mm厚のアルミ板を使用している。この厚みだと可変抵抗器の回り止め(高さ2mm)の部分を掘っておけば、これが操作面(オモテ面)に出ることがなく良い具合なのであるのだが、その穴が貫通しないよう若干の工夫が必要となる。

いつもならハンディ・リュータをスタンドに取り付けて、送り量を見ながらこれを行うのだけれど、今回は作業を静かに行いたかったのでハンドドリルを使用してみた。

時間は電動に較べると掛かるものの、気楽であると言える。少し掘っては可変抵抗器をあてがって様子をうかがう。ゆったりとそれを繰り返す。ロハススローライフ(違)。穴掘り加工ではあまりないが、仮に部材にドリルが噛んだとしても回す手を止めればいいのだから安心だ。もっとも、ハンド・ドリルでも「誰でも本」のようなこと(id:Chuck:20051108#p1)をやっていてはダメだけどね。

ちなみにクロス・シンニングのφ3 新刃はとても良い具合に食いついてくれてポンチ要らず。ただ刃先の角度が無いので回り止め用の2mm(裾の部分)を掘るのに先端部分は2.6mmぐらい進む感じ。やりすぎると貫通やオモテ面の盛り上がりが出てしまう。ここはφ3のエンドミルのハンド・ドリル利用も考えてみようか(刃がかけそうだなぁ)。

あるDIY掲示板で「木材にφ7のボルト貫通穴を開けたいので良いハンド・ドリルを教えて欲しい」という投稿に対して寄って集って電動工具をオススメしていて、ハンド・ドリルの紹介は一件もなかったというものを見た。

確かに以前に較べれば電動工具は安くなったが、それに伴って周辺(部材押さえとか作業台とか)も強化しないといけないと思う。まずはハンド・ドリルをお勧めしたい。筆者が言っても説得力がない*2のだけれど。

*1:筆者は電動工具をたくさん使っている。

*2:筆者利用電動工具;電動ドリルドライバ、ハンディ・リュータ、電動ディスクグラインダ、ジグソー、ブロア、卓上ボール盤 (購入順)