電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

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Thing Modulator 再び

g:emusic:id:Chuck:20050220#p1 で完成しなかった Thing Modulator、LMC567 を買ってきて*1入れてみた。

やはり鳴らない。

基板をつつきまわしてみた。不具合発見! ハンダ不良 _| ̄|○ しかもVCOのタイミングコンデンサのところ orz

その箇所をグイッと押してつけてみると、おー、鳴った鳴った。リングモジュレータの音だ。それなら、と、前回鳴らなかったLM567に差し替えてみると、音は鳴るもののクリーントーンだった。そこで例の電源ラインの100kΩをショートしてみると、鳴る。これもちゃんとリングの音だ。

しかし LM567 と LMC567 とで、原作者の解説どおり音が違う。具体的には無音時のキャリア漏れの量が圧倒的に違う。電源ラインに細工した LMC567 のほうが漏れキャリアが抑圧されている。

8pin の IC でここまでシンプルにリングモジュレータができるとそれなりのインパクトはある。次回はぜひ愚直*2に乗算器で組んでみようと思う。エフェクタよりはシンセのモジュールの方が簡単そう*3だなぁ。

資料整理

本棚が苦しくなってきたので資料の整理をしつつある。

「作ろう」と思ってプリントしたはいいが、結局作る時間がとれず積まれている ToDoファイルなどが槍玉に。もったいないので時々はイベントで放出するのだけれど。

今回の資料圧縮の目玉は製本である。以前作ったアナログマルチ(URL)の資料が、クリアフォルダに入れられていて約2cmの厚みがあったものを製本した。1cm弱の厚みになった。キンコーズ、ありがたや。

すごい

いろいろ見ていて発見。

http://www.okada-web.com/recording_system/caj/ac0912t.html 降圧されているとはいえ、ACラインをラック内にウネウネと這わせたくはない、と、筆者などは思ってしまうわけだが、それはそれとして すごい

このサイズ(1U ハーフ、内寸高さは 38mmぐらい?) で、AC9V(1.5A) x 4、AC12V(1.5A) x 2 を取り出せるトランスってすごい。どこのものだろうか。google:電源トランス UIコアググるパナソニック製が引っかかったが、まぁ、巻いてくれるところはありそうである。

筆者も 10VAぐらいのものでいいから Rコアトランスをそのうちに使ってみたいものだ。

ところで、

AC0912Tはリンケージ・フラックスの少ないUIコアータイプの絶縁トランスをハーフラックケースに納め、(後略)

リンケージ?

こっちにも触れておこうか

以前 g:emusic:id:Chuck:20050128#p2 語の意味がわからないと書いた ノアサーク NoahSARK。

それのPSUであるところの AC/DC-1 http://www.e-imi.jp/noahsark-products/acdc1/index.html という機種。

05/2月以前に出荷された製品の取扱説明書では上記の※最大合計1Aを誇る大容量の高級トランス部分がこれらは独立した変圧系統を持ち、それぞれ最大1Aを誇る大容量の高級トランスとの表記になっておりますが、独立した変圧系統とは2つのトランスを搭載しているとの意味ではなく、AC100V,DC9V,DC12Vの3種類の出力形態を備えているという意味です。

という訂正広告が載っている。

これを読む限り、AC100V がトランスのタップ出力としてあるように読める。上面の3P AC出力は入力と絶縁されているのだろうか。普通入力とパラって持ってくるだけで、AC100V-AC100V のトランスを入れることはそうそうできるもんじゃない。AC100V系は 800W max だそうだから、それをこのサイズでやっているとすれば、それは すごい

ところで、最大合計1Aを誇る大容量の高級トランス を用いて、

DC-9V x 8 (negative center pin,regulated,total 1A maximum)

DC-12V x 3 (negative center pin,regulated,total 1A maximum)

を出力できるということは整流後 コンデンサ平滑ではなく、チョーク平滑なのだろうか。

NoahSARKのAC/DC-1についての感想を求められたとしたら、

筆者としては、「よくわからないので、やめておいた方がいい」と云うと思う。

*1:350円もして高かった。

*2VCAでもなく、4象限で。

*3:キャリアの発振器を別モジュールに追い出すから。