三相コーラス完成
三相コーラス完成
一応完成。内容は、
- ARIA の ACH-1 を3つノックダウン
- 移相型の三相LFO使用。0.2Hz に 7Hz を重畳した波形で揺らす
- 0.2Hzの発振の成長を速めるためのリセット回路付加
- エフェクト音だけを鳴らし、ノンエフェクト音は鳴らさない
- コントロールツマミは一切無し
- 電源は秋月のスイッチング電源
- LFOの様子がなんとなくわかる 3色LED表示
- 定価17,000円を2,500円で買った1Uラックケースに実装
というものとなった。
1. は安価に入手できるものだったから。あまり着目されていないモデルなので中古で500円から1500円ぐらいで投売りされている。それでも松下電子のMN3209+MN3101 MN3102 が使用されているれっきとしたアナログ・コーラスである。
2., 3. は昔トラ技に載った回路を利用した。昔のトラ技にはアナログシンセ、コーラス、フランジャ、ミキサなどの製作記事がよく載ったものだった。
4. きれいに三相すると、ダイレクト音をミックスする必要をまったく感じない。
5. シンプル、シンプル
6. 今のところノイズの飛込みなどの問題を感じていない。
7. フロントパネルに何もないというのもナンなので。
8. おすすめ。
出音は「地味」。派手なエフェクタ音を期待するムキにはおすすめしない。しかし無駄な(?)変調感がなく、しかしそれでいてコーラスという音が欲しければ試してみる価値はあるかもしれない。世の中に存在しないので自作でしか得られないのだが。
現段階でのコメントは、
- ノイズゲートでの無音時のミュート回路の実装を止めた
- バイパス(エフェクトOFF) 回路 をちゃんと作っていない→バイパスとレベル合わせていない
時間が取れれば、これからいろいろといじってみて微調整をしていく予定。ただいかんせん、元のエフェクト(ARIA ACH-1)のS/Nが悪いようだ。BBDのキャリアの漏れが出ている。このあたりは割り切って、これはこれとして追い込まず、次の高音質版へ移行するのが良さそうだ。
そうそう、この製作で、g:emusic:id:Chuck:20040529 でたくさん買ってしまったメガネACインレットをひとつ消化することができた。
ところで検討の途中で、3つのコーラスを非同期に揺らしてカオス的コーラス音の実験もしてみたが、それはそれでとても「派手」で面白い出音であった。次の版ではこれでもかというぐらいコントロールを入れて、三相おっとりもカオス派手派手もあれもこれもできるぐらいにして、もう一箱作るのでもいいかも。またフランジャを複数集合させてみたらどうなるだろう、とかいろいろと興味は尽きない。ぜひとも別の機会にやってみたい。
コーラス、製作までの経緯
コーラス - 電音の工場ブログ 手持ちにコーラスがやけに多いことに気づく
当ブログは… - 電音の工場ブログ なんとなく調べ始める
g:emusic:id:Chuck:20040912#p1 コーラス作業中
コーラスねた - 電音の工場ブログ 仕様らしきものをまとめてみる
コーラス - 電音の工場ブログ LFOを作ってみる
三相LFO + 三色LED - 電音の工場ブログ コーラス作業中
EIAラックマウントケース - 電音の工場ブログ コーラス作業中。ケース加工をした模様
バッファ - 電音の工場ブログ 信号分岐用のバッファをつくる
コーラス、まだ著していないもの
わざわざまとめるのも面倒だという気が沸々と… 質問があったら(無さそうだが)答えるか、本家ページのコンテンツとして載せる際にまとめればいいかな。やる木が育ったら追記するかも。
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