電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

『エレキジャック セレクト ― 大人のための実験工作マガジン』 No.1

『エレキジャック セレクト ― 大人のための実験工作マガジン』 No.1

以前 はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなグループ日記 - 機能変更、お知らせなど に書いたように id:r0r0さんのSuper Edge 2 をおーつかセンセが記事化したものがムックに載りましたよ。12月16日発売。

ただ、エフェクタ自作 が第1義に来ている人たちは電子工作一般に手を伸ばのは躊躇するかもしれないと思う。基板付きとはいえ1890円の雑誌でFUZZの記事がひとつ載っているだけなので… もう2、3個エフェクタの記事があったらなぁ、とか、ヘッドホンアンプ記事がプリント配線基板付きだったらなぁとか思う次第。

ところで、今回の掲載誌が「エレキジャック」ということで少し構えていた。

というのもこちら1こちら2でエレキジャックで検索していただくと分かると思うが、創刊から数号買ったものの、このムックに良い印象を持つことが出来ていない。私は電子工作がしたいのであって、岩塩ランプで癒されたくはないよ… 結局1年(季刊なので4冊)で定期的な購読を止めた。その後『エレキジャック』は購読者ターゲッティングの戦術を変えたのか複数のムックに分派した。

そんな印象ではあるが、大塚さんの記事だし、今回は特集が「大人っぽく音楽で遊ぼう」ということでもあるので、買ってみた。

これは当たりじゃなイカ

というのが第一印象だった。頭の$69も払って386パワーアンプを作ってしまうような痛い記事もあるが、デスマス口調になって中身は編集者に勝手に削られたらしいとはいえ大塚節のFUZZ記事だし、ぺるけさんの4線式ヘッドホンアンプは共通インピーダンスの問題を提示してくれているし、『エレキジャック』にしてはこれまでのものと較べると地に足の着いた製作が載っている印象だ。エレ工房さくらいの櫻井さんの記事も良いし、NPO法人ラジオ少年の活動も素晴らしい。

その他の製作も、タイマの製作記事は冗長を感じるものの普段の実験や製作の活動が、どの記事も誌面になるまでにさまざまな試行錯誤や実験を経ているものばかりで素晴らしい。その活動は作者自身がWEBサイトにしているようだ。ABCDEFGのefuさんの実験のいくつかが誌面で読める… WEBにはもっとコラムや製作記事がある… この雑誌でABCDEFGのサイトURLを知って良かった… これからはWEBで最新版の記事が読めるね… あれ?

そういえばちょっと前に買った『電子おもちゃをHCS08で作る(マイコンと電子工作 No.3)』もそうだった。筆者の普段のWEB上での活動が誌面になっているそういうムックだった。筆者に敬意を表して買ったのだけど。

(装丁を除いて)雑誌になっている意味はなんだろう?