電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

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製作進捗とRim Shot

製作進行中のTR909音源。

最終的に箱入れするケースを取り出してきた。以前モジュラシンセの箱にしようと電源関係を配線していたがこれを取り去って、電源用の3PコネクタをはずしてDIN5Pコネクタを取り付けたところで終了。analogさん基板をどのようにマウントしていくか、システム基盤基板の構成やメンテナンス用のコネクタをどう配していくか、考えたけれど頭が痛くなってきたのでペンディング

analogさんの基板にはBD/SD/HHが展開されている。それ以外のTOM/RIDE/CRASH/RIM SHOT/HAND CLAPは自前で構成する予定である。TOMやCLAPはノイズを混ぜる必要があり、RIDE/CRASHはPCMデータをROM読み出しする必要がある。一番回路規模が小さいのはRIM SHOTである。

RIM SHOT音

三連休は音源拡充するべくリムショットの回路部分を組み立てていた。回路規模が小さいといってもオペアンプが6個あるので、エフェクタと比較すれば大きいほうか。同期用のトリガ出力回路は省略。

回路はトリガパルスを三つのブリッジド-T型のフィルタを通したものを合成して、トランジスタQ65でエンベロープ制御してアンプってフィルタして出力するというもの。

RIM SHOT PCB

まず、Q65によって出音がかなり異なる。オリジナルでは選別した2SC2603F。2SC373/2SC535/2SC828/2SC1740/2SC1815-BL/2SC2240などと手持ちをいくつか試してみた。同じリムショット音を指向しているとは思えないほどにそれぞれ出音が異なる。三連休の気分では2SC1815-BLを取り付けてある。同じ品番でもばらつくのだろうけれど。

同様に三つのフィルタの合成割合でも出音が違うわけで、オリジナルでは固定割合になっているものの、ここの値を振って音を作れるようにしたいなぁと思ったり考え中。

ていうか、音を決める上でのしっかりとした基準を持っていないので、自由度という名の下にパラメータに振って音決めをモラトリアムしたくなるというか。

Rim Shotのサンプル音はこちら

三つのフィルタ出力の合成割合で出音が違う。ここではふたつ録音してみたものを掲載する。

オリジナル回路どおりのもの
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一番低音の共振回路を抜いたもの
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回路を修整して現状と違うものになりましたので、近々データは消えます。

SIPのススメ

先のリムショット音基板は、回路規模が小さいとはいえオペアンプが6個。dual品を使ったとして8pin DIPだと3個。フィルタを組むのでキャパシタがたくさんになりそうで最初の面積見積もりで載るかどうか不安だった*1。ということで今回はSIP(シリアル シングル・インラインパッケージ)を使ってみましたよ。NJM4558LD。DIPと違ってオペアンプの端子が二方向に引っ張り出せるので、配置の自由度が高いかなぁと感じた。SIP ICを置いてフィルタを構成して空き地を見つけてグランドにして、俯瞰してグランドを繋いでいくという、前もって何も考えることのない場当たり的なやり方。電源は後から電線を這わせる。ICを綺麗に並べて電源をバス化してしまうやり方とは競合するかもしれないなぁ。

RIM SHOT PCB

なんか間違えていたので修正
DIP
dual inline package
SIP
single inline package

*1:筆者はざっくりと目測で見て組みながら配置を考える。