電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

スプリングリバーブの話

スプリングリバーブの話

スプリングリバーブにトライされている方を発見。

RLCの電子工作日記: スプリングエコーの謎

RLCの電子工作日記: スプリングエコーの謎2

RLCの電子工作日記: スプリングエコーの謎3

オークションで入手したユニットを試そうとされている。ちゃんとした奴を買うと結構高いし、「オクで取りはずし品を入手~」という例は多いのではないだろうか。上記記事はそのような場合に参考になるかもしれない。

といいつつ、どのような回路で試せされているのかについては不明なので写真から想像するしかないが、パッと見では、

  1. かなり小さい部類のスプリングリバーブユニット
  2. ドライブ回路、レシーブ回路が見当たらない
  3. 1次側、2次側が違っているように見える
  4. 原音とのミックスもしていないように見える

あたりが気になった。検討回路の具体的な言及がないので、妥当なことを言っているのかどうかわからないけれど。

1 について言えば、筆者もほぼ同じような概観のユニットをひとつ持っている(そして死蔵させている) *1。オークションで500円ぐらいで購入。アンプか何かの取りはずし品かなぁ。かなり小さい部類なのでめちゃくちゃいい音は期待できないと思う。

2、3について、ドライブ回路は8Ωぐらいの負荷を駆動するのが必要かと。いわゆるオーディオパワーアンプを構成すればいいわけですな。386アンプでも十分。レシーブ回路はスプリングで遅延した信号を拾い上げて増幅する。どれぐらい増幅すればいいかはユニット次第でしょう。お勧めは d:id:ca3080さんの試された回路 d:id:ca3080:20060328

4 については、このユニットの出力を聞いているだけではただの遅延音しか得られないのでリバーブ感は全くないと思う。ダイレクト音とミックスすることが必要。前述の ca3080さんの回路はモジュラ・シンセサイザでの利用が前提なので、ダイレクト音とウェット音のミキサは別のモジュールに依っている。

そのほかのリソース

いや、いっぱいあると思うけれども、takedaさんのこのページ Spring Reverb with Retro Tone Control の実験も参考になるでしょう。そこからリンクされている Accutronics Reverb by Sound Enhancements, Inc. あたりまで見れば十分すぎるぐらいかな。

筆者も死蔵させている件について

と、このようにひとへのトラックバックを装いつつ、実は自分用に情報を整理させていただいている今日この頃。妄想リストから一段階ステップアップさせたい> task:5:37task:7:37

追記

あ、スプリングリバーブユニット自体を自作した、このリソースを忘れてはいけない。

r0r0さんのブログを「スプリングリバーブ」で検索

id:r0r0さんがダイソーで100円で買ったエコーマイクのスプリングを取り出して、リバーブエフェクタに仕上げた一品。

*1:もっと大きいエレクトーンからの取り外し品も持っている。こっちも死蔵。