ログアンプ
ログアンプ
id:Chuck:20051209#p1 の key CV を測ったときに作ろうと思ったのがログアンプ。Hz/V を Oct/V *1 に変換するもので、アンチログアンプの逆特性のものである。
ログアンプやアンチログアンプを大雑把に説明すると、バイポーラトランジスタのPN接合の電圧-電流特性がVbe近傍で指数関数様であることを利用してカレントミラーにして、片方をオペアンプの帰還に背負って、だけど温特があるので相当の温度係数を持つ抵抗器(TEMPCO)で補償してやりましょうというような回路になっている。… あまりに大雑把過ぎるので詳解を紹介→Rene Schmitz氏のページからこちらのリンク。
ということで、id:Chuck:20051218#p1 で組み立てた回路ブロックにはデュアルトランジスタとTEMPCOがのっているわけである。なんという偶然か(おい)。これを使って「エフェクター自作&操作術 '81年版」半導体アイディア101 に掲載されていたものを一部変更して組んでみた。
右下の点線部分がチップデュアルトランジスタ(MBT3904DW1T1)とチップTEMPCO(ERA-S33J102V)からなる回路ブロックである。この部分の部品代は正味120円。
今回作ったログアンプに電圧可変電源(id:Chuck:20050926#p3)を繋いで大まかに調整。数時間放置したところではまぁまぁ安定して動いている感じ。いずれきちんとYAMAHA CS-15 に接続して調整しなくてはなるまい*2。箱に入れるのかモジュラーシンセのパネルに組むのかはまだ決めていない。
残念ながらカメラが不調で基板写真を撮ることができていないのだが、後日掲載したいと思う。
追記 ― 回路図に間違い発見
- 回路図中 ERA-S33102V は ERA-S33J102V の誤りです。
- R10, R11 は 1.5MΩです。
追って回路図を修正します。
追記2
修正しました。
追記3 ― 写真
回路全体写真を撮ったので掲載する。
デュアルトランジスタ+TEMPCOの回路ブロック写真は id:Chuck:20051218#p1 の
追記4 ― 回路図にまた間違い発見
- 回路図中 R8 は 1kΩの誤りです
追って回路図を修正します。手元の製作ブツは1kΩ使ってたので、回路図を描くときに定数を直し忘れて図面化したものと思われます。
追記5
修正しました。