「エフェクターを作ろう」補完計画 Vol.08
「エフェクターを作ろう」補完計画 Vol.08
雑誌 ギターマガジンに不定期連載中*1の「エフェクターを作ろう」という製作記事があるが、大人のプラモデル感覚
を標榜するのはまぁいいとしても、回路図が無いのが欠陥である。
ということで、それを補完しようとするもの。怒りに任せて*2勢いで描いており、間違いが多々あると思われる。ぜひお気づきの点をご指摘ください。
番号 | 掲載号 | 記事名 | リンク |
---|---|---|---|
Vol.8 | 2005年10月号 | トレモロ・マシーン | id:Chuck:20051003#p1 , 回路図 |
トレモロは音量を揺らすエフェクト*3。LFO部と音量制御部とに分けて構成される。LFOで周期波形を作って、その電圧変化や電流変化に応じてアンプやアッテネータのゲインをいじって音量の変化にする(音量制御部)という動作をしている。
ゲインをいじるやり方には、オペアンプの帰還抵抗をいじるとか信号をGNDに落とす抵抗値を変えるとかいくつかの方法があるが、ギタマガのこの記事ではOTAというアンプを使っている。OTAのキーワードで手繰るとわかっていただけると思うが、CA3080というのが有名で昔は良く使われていた。筆者もコレでトレモロを作ったことがあのだけれども今や廃番だそうな*4。OTAで現在手に入りそうなところではNJM13600/NJM13700とかLM13600/LM13700とか(他にもあるけど)。この4品種は仲間であると言える(キーワード参照)。
んで、まだ廃番ではないNJM13600というのを使ったギタマガの記事だが、このNJM13600というのはCA3080+αに相当するものが2回路入っている。音量制御部にOTAを1つ割り当てて、残ったOTAでLFOを構成しているという無駄のない設計ですな。
LFO部はLM13700のアプリケーションノートの Fig.18 に手を加えたものであるらしい。そのあたりは houshuさんのブログ(アナログ電子楽器の回路を読む/ウェブリブログ http://houshu.at.webry.info/)の
に詳しいので参照されたい。
訂正情報
2005/10/03
Vol.8 の回路において、
部品番号 | 誤 | 正 |
---|---|---|
R17 | 4.7k | 100k |
R13の接続 | BIAS | GND |
R4の接続 | GND | BIAS |
U1の電源/GNDピン | 11番/6番 |
BIAS = 4.5Vライン
以上のとおり訂正します。cannabisさん、ご指摘ありがとうございました。