電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

DSとふろくシンセをつなぐ方法

DSとふろくシンセをつなぐ方法

きっとみんな考えたことがあるはず。

学研のふろくシンセ SX-150DS-10 を繋ぎたい

SX-150を設計されたGanさんも書かれている。

Ext Source は、もともとはテルミンminiを接続するために設けた入力ですが、もちろん他の音源でもドライブすることも可能です。SX-150 の Ext Source – SF Bay Music Tech

きっと既にやっている人もあるはず。今のところ見つけていないけど。

ということでやってみた。

Ext. Sourceの部分は回路図(PDF)によればF/Vコンバータとなっている。DSの音声出力をそのままSX-150の Ext. Source端子に接続してもうまく行かない。ムキー。冶具スクのノイズジェネレータの出力を突っ込むとなんかSX-150がピーピー言う。突っ込む信号の性質が違うんだろうな。

そこでちょっと前に某所でGanさんに質問を投げかけたらご自身のブログで解説してくださった。

  • 入力信号は、最低でも2Vp-p、できれば4Vp-pぐらいの振幅が必要。
  • 入力周波数に対応して CV は大きくなる。
  • CVはある程度大きくならないと、SX-150 は鳴り始めない。つまり、入力が小さかったり、周波数が低かったりすると、SX-150は鳴ってくれない。
  • 入力の周波数が上がるとピッチも上がるが、無限に上がるのではなく、あるところで上昇がストップする。
  • 波形の影響も受けるので、実際の動作は複雑。実際に音を入れて調整したほうがうまく行く。
  • 入力インピーダンスが低め(3.2kHz で 600-1000Ω程度まで下がる)なので、入力にバッファを入れたほうが良い。
SX-150 の Ext Source – SF Bay Music Tech

なるほど、そういう回路を作ればいいのだなぁと思いつつもなかなか時間が取れない。ぐぐっと手抜きをしてやってみた。

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DS-10の出力をタバコ箱アンプを通してSX-150のExt. Sourceに突っ込む。タバコ箱アンプは386を使ったパワーアンプで、この実装ではプリアンプというか歪目的というか外部キャビ狙いというかでスピーカ出力を切って外に引っ張り出せるようにしてあるので、その機能を使ってみた。回路はどこにでもある386アンプ回路で、拙作ではこの辺りご参照。売り物であるところのスモーキーアンプにも出力があったような気がする(ないのもあったかも)。

音階を奏でさせようとか考えたらやることはまだまだあるけれど、とりあえず音を出すにはこんなやり方でどうでしょう?