ARM7どうする?
ARM7どうする?
Genieさんのブログのこの記事(虹的電子音楽機器: PIC、AVR、そしてARM7へ)で、
昨今では雑誌の付録にさえなっているわけですが、あのADuC7026基板にMIDI機能を付け足そうと考えるような人たちは、その後どこに向かって進んで行くんでしょう?
筆者も入手した雑誌の付録(id:Chuck:20060221#p1)であるが、シンセ・エフェクタ用になにか流用しようと考えている。3枚も購入してしまったわけだが「ジャンク品、掘り出し物を見つけた感覚」で、フォロワーのことは考えておらず、さらに長期的な視点もないといったところが本音です。
このADuC7026はペリフェラルも豊富でシンセ・エフェクタに有用なポテンシャルがあるだろうとは思う。チップ単価も $9以下で魅力的です。しかし
- パッケージが 0.5mmピッチ足で変換基板に載せるにも慣れた人でないと難しく、付録基板のような形状でないとつらそう
- 開発環境はフリーで揃うものの、きっちり整えて動かすとなると手馴れていないと難しい
と感じています。
これらを乗り越えるぐらい手馴れた人はCPU/MPUを選ばないと思うので、アイディアとアルゴリズムさえ共有すればいいのではないかと考え、んじゃ入手した付録基板は一点モノにしてしまおうと思っていますです、はい。
ADuC7026はMIDIノートアサイナーか何かにしてしまって、基板にI2CでDCOをぶら下げていくという考えもあるけれども、別にこの石でなくてもいいかなぁという感想です。あれもこれもやらせようとすると、うまくやらないと 40MHz とはいえ、3段パイプラインRISCのパイプのペナルティが意外と高いような気がしてきました。逆に外部回路は極力抑えて、このICだけで閉じた方がいいかもというのが今のところの考えです。
で、Genieさんの記事で、
例えば、最近まで開発ツールMPLABの標準デバイスだった18F452は、既に新規のデザインには使用が推奨されていません。例えば、このチップをコアにして発展させているMIOS (MIDIbox Operating System)などは、きっと先が思いやられるんじゃないのかな。
という記述があり、チップ選択の難しさを物語っている。
昨今はチップの流行り廃りの期間が短くて、ひとつのデバイスで引っ張れるスパンに限界があるのではないか。プラットフォーム化というのは難しいのではないかという気になってしまう。
その意味で ADuC7026 がどの程度のものかまだなんともわかりません。フィリップスのARMの方が息が長いかも?(直感的ですが)