モノサシ
モノサシ
使用している工具について語るシリーズ。第3回はモノサシ。
以前アメリカで暮らしていたことがある。長い冬は家に閉じ込められてしまうようなところだった。はじめのうちは楽しくて雪や氷のなかあちこち歩き回ったが、ひととおり遊び終わって時間ができた。そんなときに PAiA のキットをいくつも作った。
PAiAのキットは良くできていてとても作りやすい。その説明書は懇切丁寧なものだ。特に配線については、切り出す長さがしっかり書いてあって、その長さどおりに線材を切って剥いてハンダ付けするとちょうど取り回しに必要じゅうぶんな長さとなる。いたく感心したものだ。
切り出すには長さを測らなくてはいけない。PAiAはアメリカのメーカーなので、長さはインチ法である。ということでアメリカに住んでいたときに近所の文房具屋で買ったのがこのモノサシ。手ごろな安い奴を買った。
今にして思えば、もっとしっかりしたのを買っておけば良かったとも思う。なぜなら日本でインチ・スケールのモノサシを買おうとするとなかなか見つからないのだ。東急ハンズで聞いたら「法律により売れないので取り扱っていません」と言われた。度量衡法かなんかか? 許可があれば売れないってことはないだろうけど、そのハンズには在庫していなかった。デザイン用品のお店を回れば見つけられるかな。
日本でもインチ・スケールのモノサシやノギスって欲しいよね。ICピッチでスイッチやLEDの部品を並べたものをパネルに出そうとしたらインチ基準だから。そういえば使っているフリーのメカCADもメートル法のグリッドやスナップしか選べないなぁ。