ディストーションのハードクリップ回路
ディストーションのハードクリップ回路
ちょっと前の語るシリーズで、[4/8] BOSS DS-1 ディストーション について書いたけれど、その後 BOSS DS-1 の 後継機とされる型番の DS-2 の回路図を見る機会があった。
DS-1 は オペアンプだったけど DS-2 はディスクリートだった上に、クリッパが3段もあった(3段全部通るのはターボモードの時)。3段目のハードクリッパが前後コンデンサで挟まれているというのが面白かった。
他にもそういう回路あるのかなと調べたら、
柴崎功;
ファズの回路と歪みのしくみ, pp.43-45おとなの工作読本 2004年 No.5, 誠文堂新光社
の図11のファズマスターFM-2の回路もそうだった。他にもコレとか。
もちろんその後ろではちゃんと GND に足が着いてゲイン調整しているのだけど、ハードクリッパの前後はコンデンサ。ダイオードのoff領域では浮いていることになる。クリップ領域に達しない低い周波数成分の音は通りにくい、ということですな。