電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

Roland FS-6

Roland FS-6

ボコーダ工作に関連づけてBOSS RC-3 ルーパーを購入したが、操作性向上を図るべく外部スイッチを検討した。自作も考えたが結果としてRoland FS-6を購入した。

http://www.roland.co.jp/products/jp/FS-6/images/top_L.jpg

Roland FS-6

このFS-6は、

  • スイッチが2つある
  • 極性変更ができる
  • LEDが光る
  • 動作にあたって電池が必要である(006P型)
  • 後ろのスイッチで Latched / UnLatched の切り替えができる

ということであるので、推して推測すると電子回路が入っている、ということになる。

以前からある別機種のFS-5U/FS-5L はメカニカルなスイッチによる構成で、ON/OFFの制御信号もメカスイッチそのものを通過している仕組みである。スイッチそのものがモーメンタリかトグルであって、その機能がそのままUnlatched と Latched 動作になっていた。これがFS-6では後ろの設定スイッチで切り替えられる、というのだから、それはもう電子的に回路のお世話になっているに違いないわけである。

んで、開けてみた。が、写真を撮り忘れた。

FS-5U/L よりも分解が面倒だったが、中の基板を観察して、タクトスイッチ と 4013 と TLP202A を認めた。

4013はフリップフロップがふたつ入っているロジックICで、TLP202A はフォトカプラである。ということで、ノーマリーオープン(NO)なモーメンタリ・タクトスイッチから4013でトグル動作を作っていると推測できる。ところどころにトランジスタがあったから、極性反転はそのあたりでやっているのだろう。タクトスイッチのチャタリング取りまわりはよく見なかったが、どこかでRCの時定数を作っているのだと思う。

最終的にはTLP202AでON/OFFの信号を作っている、というわけ。

なお、チップ部品が細かいわ、いまいち基板がキレイじゃないわ、無鉛はんだの表面でテスタの導通が取りにくいわで、回路を採るのはやめておいた。

そういえばペダルボードにFS-6を配線したまま入れっぱなしにすると電池の消耗が心配*1という声があるが、電源スイッチぐらいだったらそれほど難なく追加改造できそうですね。

FS-6 は買うと4000~5000円ぐらいなのでお財布に痛いのだけど、あのシッカリさ具合で作るとなるとなかなかに難しいのです。

それはそれとして、RC-3の追加コントロールを足じゃなくて手でやりたい、となるとフットスイッチよりも手にやさしいスイッチで、しかしそういうのは世にないので、自作したくなりますね。

ちょっと考えてみるかな。

*1プラグインでスイッチがオンする