電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

部屋の整理―DATのファイル化

部屋の整理―DATのファイル化

部屋の整理の一環でメディア類を整理している。

要するにオーディオやビデオの記録メディアがいくつもあるが、機器が壊れたりフォーマットを見切られて新たな機器が製造されなくなることを嫌って、ある程度汎用な形式でファイル化しハードディスクに貯めこんでおこうということである。

ここではオーディオの話を。

現在作業中である程度は作業できたのだけど、まだやり方が定まっていないものはこういうやり方でどうかなというのを以下にわかったような口調で書き連ねる。

MD/HiMD はだいたい目処がついた。とはいえあと50枚ぐらいある。HiMD と ソニーのSonicStageCPというアプリのワークフローに乗って LPCM でファイル化する。上手く収まればCD-DAに焼いた後に再びイメージをHDDに保存。CD-DAは一般にいうISOイメージにならないので、そのイメージ化に際しては Exact Audio Copy (EAC) を使って、全部をひとつの WAVファイル にした上で、トラックの切れ目のタイムコードを記した cueファイル を出力した。この形式なら Windowsパソコンで deamon tools を利用してCDボリュームとしてマウントできるので便利だ。

マイクロカセット、エルカセットは幸いにして持っていない。オープンリールはかなり昔に諦めていた。

コンパクトカセットは、録音レベルが異様に低いもの(会議や講義の録音)はペンディングとして、ある程度レベルがしっかりしたものはDATにコピーしてモラトリアムしていた。

そして今回はいよいよDATに手をつけようかと。とはいえたかだか100本程度ではある。

DATには時間精度はともかくサブコードにIDを打ってあるものがあって、それをファイル化に際してもキャリーしたかった。PCに実時間で録音するようなシステムではIDがきちんと保全されるようなものは滅多にないかあっても非常に高価だった。そこで尺が80分未満のものは以前に購入していたCDレコーダを利用することにした。

「オーディオ録音用」のCD-RやCD-RWが必要になる。データ用ならガーデンバラエティなのだけど、音楽用CD-RWなんかなかなか見つけることができなくて、今や供給は1社しか無いという話だが楽にIDをキャリーする上ではこれを使う。機器もあることだし。

IEC958(S/P DIF) で繋いで実時間ダビング → ファイナライズ → Windows PC上で EAC を使ってイメージ化

という作業を繰り返しているところ。

ところでDATで80分の尺に収まらないものは、CD-DAを経由する場合であればCD-R(W)複数枚を使用するか、あるいはいよいよパソコンで直接録音という手立てを採る。FMラジオをエアチェックしたものとかそれこそ生録のRAWデータとか。録音して聞きなおしていないようなものもある。

録音用のソフトウェアを探し、いくつか不満はあるものの Audacity というのを MAC で使うことにした。MACで、というのは我が家の環境では最新のUSBオーディオI/F はMACに繋がっているためである*1DAW の Logic を引っ張り出してくるのはなんか大袈裟な気がしたためでもある。Audio Unit がプラグインとして使えるらしいというのもあった。もっともインサートでは使えなくてオフラインになるのだけれど。

Audacity はタイマー録音ということにして例えば120分後に録音停止なんていうことができるのは便利だ*2。とりあえず録音は上手くいった。オーディオI/Fがマルチチャネルなので、Audacity が無駄なトラックを生成してしまうのには閉口したが、まぁ消せばいいか、と。ついでの録音のお尻の余分な部分もカットして一応のファイル化はできた。

この系だとDATにあったIDは失われてしまうので、再び手で打ち直すことになる。Audacity では Label というものがこれにあたるらしい。Label を cue に変換することもできるようで、オーディオはWAVにエキスポートして label2cue で cue を出せば、もしかすると CD-DA の上限の80分を越えるものでも daemon tools でマウントできるかもしれない。今度やってみよう。

また、手付かずになっている録音レベルが異様に低いがときどき机や椅子がガタンとかいうノイズが乗ってくる講義や会議を録音してコンパクトカセットは、オーディオI/Fが24bitでA/Dしてくれることを利用して、それこそDAWに録音してリミッティングやレベル調整やノイズ取りをしてみるべきかなという気になってきている。ということでこれらはDATのあとに。

ところで

オーディオってCD-DADVD-Audioの他にパッケージ化のフォーマットってないの? 必ずしも一本のストリームに多重化されていなくていいから、CODECとかデータとかメタデータとかのさらに外側の。トラック番号様のファイル名をつけてディレクトリに放り込むというのが一般的なのかしらん。それが嫌なので、CD-DAに乗るものはその単位でイメージ化しているんだよね。

楽曲アルバムだったらURIと曲データと曲間情報とジャケットとライナーノーツとかそういうのをまとめてブラウズできるような… それは制作システムなんじゃないの?という気もしなくはないけどたぶんCD-DAなら44.1ksps 16bit LPCMに固定化されているような気がするわけです。

もっとサンプリングレートも量子化ビット数もビットレートリダクション方式も自由というか選択性というか… それなんてスキーマ?と云う話になるのかなぁ。