電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

基準電圧源

基準電圧源

ganさんのブログのコメント経由で takedaさんの no titleを読む。

しっかり作られていてすばらしい。

負けじと、筆者が以前作ったマイコンとその内蔵PWM回路を利用したCV/GATE発生器(id:Chuck:20060102:p1)。

CV generator

↑これの調整には手持ちのテスタ(SANWA PC5000)を使用したのだけれど、そもそもテスタの示す値ってどうなの?と考えたときに、テスタの調整用の基準電源というのもあろうかと。もっともPC5000は桁数も多い機種なので、メーカー校正にだすだろうけれど、秋月で売られているクラスのハンディタイプDMMの確度を知るには使えるかもしれない。

ということでやってみた基準電源。ICの性能そのままに頼りきっている製作である。

Voltage Ref.

そもそもは別冊 CQハムラジオ 2007年 09月号 [雑誌]で ADI の AD780BR による基準電圧発生器が載っているのを見て、真似しようとしたところ同じデバイスは調達できなかったので、似たラインで同じく ADI の ADR441ARMZを入手してやってみたもの。

記事では AD780 の Bグレード(±1mV、3ppm/℃)・Rパッケージ(SOIC-N)なのに対して、今回使用したのは ADR441 の Aグレード(±3mV、10ppm/℃)・RMパッケージ(MSOP)・Z(RoHS対応)なので、電圧確度と温特が若干劣る。MSOPの足ピッチは0.65mmだったのでちょうど手持ちのAitem-labの変換基板 SOP8-P65 が使えて、回路はデータシートどおりで。

入力電圧3Vから使えるということだったので、乾電池(3V)で実験したところ、MASTECH MY-64 で 2.51V 、サンワ PC5000 テスタで 2.49948V と出ました。もう少し高い入力電圧のほうがいいのかも。

MY-64は秋月電子通商で安かったので購入したもので、最近精度に疑問を感じてきたのでPC5000を購入したという経緯にあって、PC5000を買ってよかったなぁ、という結論にしておきたい(高かったし)。