電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

アナログシンセ・ビルダーズ・サミット報告

アナログシンセ・ビルダーズ・サミット報告

2005年11月26日に開催された アナログシンセビルダーズサミット2005 に参加してきた。ホヨけていたので今日になっての報告(というか、感想)。

参加者(順不同)は、yamaさん(参考リンク)、abeさんtakedaさんhoushuさんRJBさんca3080さんanalogさんr0r0さんsugisawaさん が本編にご参加。KATZMIさん と げるま(Ge)さんが2次会以降のご参加だった。

写真つきの詳細なレポートは後日 abeさんのページでなされると思う。速報としては RJBさんのブログ記事(http://rjb.cocolog-nifty.com/blog/2005/11/post_2070.html)を参照されたい。筆者はカメラを持っていかなかった。

感想

ca3080さん

アナログシンセの工作の過程が解説されているブログを書かれているが、記事に著されている以上に進捗しほぼ完成したモジュラーシンセであった。いーなー、筆者も早く完成させなければ*1

ギターエフェクタから入って今回初めてのオオモノ製作だとのこと。いやいやなかなかな実力の持ち主に違いない。

r0r0さん

ミキサーと380アンプ、そしてあやしいキットのボーカルコンバータ検証セットを持ってこられた。ボーカルコンバータはオペアンプを入れ替えるなどして何人かでつついていたが、いまひとつ動作がわからなかった。付属のオペアンプ限定の動作なのかなぁ。

takedaさん

恒例の茶箪笥もお持ちになっていたが、新作はチャンプコピーのマウンテンアンプ。そしてジョイスティック利用のインターフェース。

マウンテンアンプをマーシャルの箱(スピーカボックス)に繋いで鳴らしたところかなりグッと来る音。r0r0さんの380アンプもマーシャル箱繋いでみたらこちらもなかなか。ということは実は箱が支配的なのか? なんて話をしていた。

また、まだMIDI-CVコンバータを用意できていない筆者としてはジョイスティックI/Fには興味津々。さっそく作ってみたい。加速度センサも何とかしなくちゃ。

RJBさん

新作ピュンピュン言うシンドラム。こだわりの完コピ。8038を工夫して使うとこうなりますというとても参考になる物だと思う。

他には恒例のモジュラシンセを昨年のサミット以降追加されたモジュールとともにお持ちいただいた。MIDI同期LFOを動かしていただき、拙作「さん、ハイッ」ペダルからタップテンポしたMIDIクロックでその同期の様子をデモ。

さらに Steinerフィルタのエグさを聞き、PWMMIDI-CVコンバータの動作に感心、関心。

analogさん

予定していたオオモノが間に合わなかったとのこと。聞けばかなり頑張った一品だそうで、未完成でもぜひ見たかった。後日analogさんのサイトに写真を挙げられるとのことで楽しみです。

お持ちになったのはTR909の音源の一部ということで、これまた部品点数の多い物をコンパクトにこしらえている。ハンドクラップの音はやっぱりいいですね。

houshuさん

20年前に作成されたというリズム音源。今の世はPCMな音源ばかりだが、ディスクリート部品で考えに考えたフィルタや発振回路を構成して作った太鼓音というのはいいものだなぁと思う。

しかしモノモチが良いですね。筆者など20年前の製作ブツはなにひとつ残っていません。

いつもリズム音源のデモを聞くと作りたくなってしまう。今回もお三方の叩きモノを聞いてかなり作りたいモードに入っている。今度こそ本当に作ろうかな!!!

sugisawaさん

エフェクタ ugly face 登場。ンギッギギというエグイ掛かりでみんなを圧倒。

yamaさん

後半にさりげなくiPodから流されたyamaさんのシンセ(山下シンセ)による音楽はシーケンスを回しつつ少しずつ音色が変化していくというもの。今回筆者はシーケンサが間に合わなかったが、こういうのをやってみたいんだよなぁ。

ぜひビルダー現役復帰を!

今回持っていったもの

今回筆者が持っていったものは、

である。

Chaotic LFOCVとして VCOに入れて音程が変化するデモを行い、笑いを取った。2VCOなので片方をデチューンした音が好評で、(明らかな)周期的LFOによるものとは違う音程の揺らぎに対する期待を感じた。

Chaotic LFO は進捗をブログにログってはいるものの、回路図等の発表はまだしていない。後日追試をしやすい形で記事化しようと思う。

ちなみに 1-CPU(ATmega88), 2-DAC(AD7528), 4-OPAMP(TL072), 基準電圧 というのが最小構成で、作成したモジュールではおまけとして 4-PIC + 4-LED のイルミネーションを加えた。

後日談

サミットで触発されて、

まずはVCOのチューニングだろう

と荷解きがてら作業場所にセットアップした。

以前作った電圧可変電源(id:Chuck:20050928#p2)を投入し、チューニングを試みるもなかなか合わず、レンジアウトしてしまう。電圧の基準としてツェナダイオードで -6V を作っているところがあるのだが、電圧を測ってみると -5.55V になっている。これのせいかなぁ…

謝辞

幹事のtakedaさん、記録のabeさん、3次会幹事のKATZMIさん、お疲れ様でした&ありがとうございました。