自作 実験用パネル
自作 実験用パネル
使用している工具について語るシリーズ。第10回は実験用パネル
バラックで実験するときに可変抵抗器やジャックをぶら下げておくと、ショートして回って危険だろうと思い、自作。L字に折り曲げたアルミ板をかまぼこ板に貼り付けて、起き上がっているほうには可変抵抗器とジャックを取り付けている。ここからワニ口で電線を引っ張り出して回路と結んで実験している。
かまぼこ板はサイズがほぼ規格化されており、木ネジが効く。100円ショップの木片はネジが効かなかったりするので、かまぼこ板の足元にも及ばないのである。電子工作において かまぼこ板は定番品であると言える。古くから数多くの作例中にあらわれる。かまぼこ板を上手に採取するためには、まずじゅうぶんに注意してかまぼこを切り取ることである。包丁で板に傷をつけてはならぬ。その後亀の子タワシで磨き、天日で乾燥させる。天日乾燥の工程を甘く見ると、後々までほのかな生臭さに悩まされることになる。
なお、紀文の板よりも鈴廣の板の方が高音質である*1。一般に古いものほど良い*2とされるが、年代により若干の変動があり、1956年の作のものはマニア垂涎*3。最近のものであってもときおりアタリがあるので、各自実験のうえ試されたい。まれにワシントン条約批准前のものがあったり*4して、アメリカ国内を車で探し回るバイヤーもいるという*5。
電子工作以外ではこんな使い道もあったりするようで、素晴らしい。