電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

リード線折り曲げ器

リード線折り曲げ器

使用している工具について語るシリーズ。第9回はサンハヤトのリード線折り曲げ器。

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電子工作をするときに万能基板(蛇の目基板)を使うことは多いと思う。昔々はいろいろなピッチ(ランドとランドの間隔)のものがあったようなおぼろげな記憶があるが、最近はいわゆるICピッチに合わせたものが一般的だ。インチ(約 2.54cm)の単位が基本になっていて、その1/10 (約 2.54mm) の幅でICの足が並んでいる。もちろんそれを外れるものも存在するし、「日本人はメートル法だろう」と 2mm 間隔とかでICを作ってももちろん構わないのだけれど「例外」の範疇に入れられてしまうと思う。

で、ICはそのままささるから問題ないが、周辺の抵抗器やコンデンサダイオードは足のリード線をこの間隔に合うように曲げることになる。ランド3個分の幅 とか 4個分の幅 にあわせて曲げるわけだ。

が、意外とメンドクサイ。

指の覚えている感覚的な間隔でエイヤっと曲げると、筆者などランド3.5個分になってしまったりしてしまう。長さが合わない状態で無理やり挿すと部品にストレスがかかって良くないことがあるので、片側を曲げなおす羽目になる。これを何度か繰り返すとリードが折れる。基板に部品をあてて「こことここを曲げればいいのよね」とかいうやり方は確実だがメンドウクサイ。

ということで、このリード線折り曲げ器。幅4個分 のところの溝にあわせて部品を置いてクイっと曲げるだけ。簡単。足に膨らみを持たせて部品を基板から浮かすようなキンク処理もできたりする。

450円ぐらいで買った。一個一個計りながら曲げていたことに較べれば安いものだ。キンクを省けば、木片を適当な寸法で切り出しての自作も可能だと思う。450円をケチろうというムキには自作もおすすめ。

追記

(2006年6月現在) メーカでは生産終了したという話。本当だとしたら残念だなぁ…