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How to Paint 目次
アルミケースへのペイントの方法
必要な材料
ケースとメタルプライマと塗料とアルミ針金とタワシ。ほかに紙ヤスリ、スプレイ時の養生用に新聞紙とガムテープを用意する。
アルミへの塗装にはメタルプライマは必須と考えたほうが良い。上記写真はアサヒペンの非鉄金属用「メタルプライマー」。最近は「スーパーマルチ ミッチャク剤」というのを薦められ、これを利用している。
磨いてヤスる
まずは全体を磨いて汚れを落とす。その上で紙ヤスリでヤスって、表面に塗料が乗りやすくする。電動のサンダーがあるとヤスリ作業がとても楽になる。中性洗剤で水洗いして、ヤスリかすを洗い流し、数日乾燥させる。手脂がつかないように注意。
ワイヤで浮かせる
ワイヤでなくてもいいのだが、床にじか置きするとべったりと張り付いてしまうので浮かせる。木片でもよい。ケースの向きをかえるときにも便利。
可変抵抗の回り止めを塞ぐ
デカールの余りで可変抵抗の回り止め穴を塞いでおいた。必須ではないがペイント後の見た目が良さそうと考えた。
薄くスプレイを繰り返す
周囲を古新聞紙で養生して、ワイヤで浮かせたケースを置き、薄くスプレイを繰り返す。垂れないように=一気に吹きすぎないように気をつける。
じゅうぶんに乾燥させる
ワイヤで浮かせたまま数時間置く。ホコリが付着しないように大き目の箱をかぶせるなどすると良い。表面が乾いているようであればワイヤを取りはずす。すぐに次の工程に取り掛からず、1週間ぐらいは置いてから、その後の文字入れ(デカール、プリントシール、スクリーン印刷)を行ったほうが良いようだ。
完成写真
重ね塗りをする場合の注意事項
アルミケースへ塗装する際、塗装面にレタリングを入れてその上から保護剤を吹くというような場合においては、塗料の種類によって上塗りが出来ないことがある。あとから吹いた塗料の溶剤が既にある塗膜を侵すわけだ。
筆者の経験ではホームセンタで売られている水性アクリル塗料(缶スプレー) にインスタントレタリングを行った後にレタリング固定剤(缶スプレー)を吹いたら、アクリル塗膜が浮いてしまったことがあった。下地とレタリング固定剤の塗料の種類にも十分留意する必要がある。
塗料の性質を含めて記述しているページのURLを記す。
プラモデル用塗料の種類(ラッカー・エナメル・水性アクリル系塗料)、特徴や販売メーカー、相性等の相関表
後に写真を掲げるシンセ用パネルでは、筆者は次のように塗装している。なおこれを行った季節は夏である。
- 下準備
- 表面をオービタル・サンダでやする
- 中性洗剤で洗う
- メタルプライマ、「スーパーマルチ ミッチャク剤」を缶スプレイ
- 乾燥
- 塗装
- 一部マスキングして缶ラッカー(赤)*1をスプレイ
- 数十分後にもう一度 缶ラッカー(赤)をスプレイ
- 数分後にマスクをはずす
- 数時間乾燥
- マスク位置を替えて缶ラッカー(紫)をスプレイ
- 数十分後にもう一度 缶ラッカー(紫)をスプレイ
- 数分後にマスクをはずす
- 一部マスキングして缶ラッカー(赤)*1をスプレイ
- 再塗装 (上記をもう1セット行う)
- 1週間ほど乾燥
- スクリーン印刷*2にて文字入れ。塗料は「アクリル・ガッシュ」(水性)。
- 一部失敗したのでインスタントレタリング*3を貼り込む
- 1週間ほど乾燥
- クリアを吹く
- 使用したのは「タミヤ アクリル塗料(水性)」
- レタリングもアクリルであるため、勢いよくスプレイすると文字が溶けて流れてしまう恐れがある
- そこでエアブラシを用いて、濃度を調整し、薄く吹くことを繰り返した
- 1週間ほど乾燥して塗装完了