電音の工場ブログ

趣味の電子工作を中心としたブログです.音モノの工作が多いです.

秋月の半導体アナライザDCA75を買いました。

秋月の半導体アナライザDCA75を買いました。

秋月電子通商でこんなのが出ていたわけですよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/Chuck/20200305/20200305111942.jpg半導体アナライザDCA75<フルオート自動判別・カーブトレーサ機能搭載>: 測定器・計測器関連 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

半導体アナライザとはなにか、というと、ダイオードトランジスタFETの静特性をボタン一発で調べてくれる機械ということになる。

例えばトランジスタであればPNP/NPNの極性によって電流の向きと大きさを考慮して回路を組んで、ベース電流量に対するコレクタ電流量を測ってHFE値を推定するといったような測定作業*1を経るのがふつうであるが、そのあたりをオートマティックにやってくれるのが半導体アナライザ。

業務用にもあったりするが、本機ではおそらく機能や測定点数や精度をある程度割りきってぐっとコンパクト(サイズもお値段も)にしたものだろうと考えられる。

おまけにパソコンと連携して、ダイオードトランジスタのカーブトレーサの機能もあるというのでぐらぐらきた。ダイオードのVf近傍の傾きは、歪モノを考えるときには非常に気になっていた。いやまぁ、回路組んで測ればいいんだけどさ。でも楽に一発で特性を見たいじゃないですか。

あるいはジャンク袋に入っている半導体と思しき3本足物体の正体をつかむのに使えるかも!

で、買ってしまいました。

f:id:Chuck:20130127060530j:image:H320 ゲルマニウムトランジスタの静特性を測っているところ

1万5千円ほどしたのでした。秋月でそんなに高い買い物したことがないよ! でもこの機能を考えると安いと思う。

機械からは毛が三本電線が三本出ていて、それらをピン配置など気にせず接続し、ボタンを押すと特性がグラフィック画面に現れる。あるいはPCと繋いでGUIを突いても同じ。PCを繋いだ場合はカーブトレーサの機能もある。ダイオードのPN接合での特性やベース電流量をパラメータにしてIc/Vce特性を観ることができる(もちろん表計算ソフトにデータを書き出し可能)。

下記のリンクがたいへん参考になる。


使ってみるとたしかに便利のボタン一発。トランジスタはシリコンかゲルマか自動判定してくれるし、そもそもどの足がBCE?と考えずに繋ぐことができる。古い缶ゲルマの足とかデータシートで確認しなくても測定に入れるわけ。その一方で47k/47kのデジタルトランジスタを識別してくれなかったり、定電流ダイオードとかはうまいこと行かないといった点も見えてきた。が、割りきってGO!

いずれ腰を据えて、各種特性の取得と歪モノへの適用を考えたい。さらにはノイズジェネレータ用に逆バイアスしたトランジスタのHFEは本当に下がるのか?といったことも試してみたい。

*1:大学の学生実験でやったなぁ